美術家  小林正樹
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中之条 3回目の滞在(9)

十二みます作戦


「十二みます」といえば、

度々私のブログに登場している作家仲間、齊藤寛之氏の展示場所。


最近、彼は制作の合間にちょっと帰省されてまして、

レジデンス戻ってきたら、

小川氏になっていました。

 

今月二十日に入籍されたそうです。

おめでとうございます!!

 

しかし、会期は目前。

彼は愛妻を残して再び格闘の現場に戻ってきたのです。

 

暮坂エリア「十二みます」の釣り堀だったこの池、

いまも大きなニジマス達が優雅に泳いでいます。
今日はボランティアの方々も集まり、

最後の山場でもある池の中に作品設置をする日なのです。

「スズメバチでなにもできん…」と言い訳をつけて、
野次馬見物にやって来たのでした。

 

 

設楽さん、田宮Tシャツいい味だしてます。
マニアの集い。
作品が巨大プラモに見えてきました。。

 

笑顔こぼれる齊藤改め小川氏

まず作品を池岸まで運搬。


本人曰く、「大したこと無いよ〜100キロ位じゃないかな。」とのこと

 

 

入水の準備中。

中之条は川や渓流が豊かなので、地元の方はこのような釣り用?のものを

持っているのでしょうね…

 


作戦って感じが出てきました。
野次馬的にもテンション上がってきます!

 

 

本人曰く、水着に着替えた齊藤改め小川氏。

ここの現場は日の遮る場所がなにも無いため、

制作終盤、役場の仮設テントが建てられたものの、
屈強な現場慣れした人でも熱中症にかかってしまうほどの

猛暑で過酷な野外現場なのです。

真っ黒な日焼けがそれを物語っています。
タフな元ラグビー部の彼だから、笑顔で作業してますが、

私だったら人生最期に見たのがニジマス…なんてことになってしまったかもしれません。


偶然、隣の元民宿建物で展示準備の「イマジン」のメンバー多田さんは、
彼の古い知人だったらしいのですが、彼が声をかけるまで、本気で、

ボートを作ってる現地の職人のおじさんだと思っていたらしいです。

 


実行委員会の冨澤さん。
真っ先に入水。

「冷たくて気持ちいい!」

 

爽やか好青年、若いのに頼れる男です。
なんと、ここの現場のスズメバチの巣を既に四つも駆除しています。


 

ここの池は、山からの湧き水が流れ込んで保たれているらしいので、
雨が少ないと水位が下がります。
今日は、猛暑。

大分下がり気味で、作戦には良かったかもしれません。

 


作品設置場所のガイドで紐が張ってあります。
これも作品みたいで面白いです。

 

作品を浮かせる為の構造体を目的地点まで運搬。

 


背景のガードレールに小さく写る人影は、ビエンナーレ展示会場である赤岩エリア「長英の隠れ家」の湯本さん。ご自身のTwitterに書く記事の取材に来られています。

作業に巻き込まれないように遠くから見守っているそうです笑

 

 

構造体の設置場所が確定したようです。

 

 

いよいよ作品本体。
齊藤改め小川丸、進水式!

 

 

作品も目的地点に到着しました。
これからこの構造体の支柱に、この作品(齊藤改め小川氏曰く、何とかなる重さ)を差し込まなくてはいけません。

 

 

全然上がりません…

 

持ちづらい形だからなのか、それとも本当は大変重いのか…

かなり苦戦してます。

 

 

何回も失敗。
試行錯誤の末に、やっと無事収まりました!

 

一時はどうなるかと…
作戦失敗したら作品がニジマスの群れの中を漂流していたかもしれません…

本当に良かったです。
野次馬的にもヒヤヒヤしました。。


中之条ビエンナーレに参加している作家達の間には、
なにか連帯感や仲間意識があったりします。

仲間のこのような出来事にも一喜一憂したり。


それは、若い総合ディレクターの山重さんを中心に、若いスタッフさん、作家さん、中之条町の人々やボランティアの方々が草の根的に熱意で、ここまで大きくして知名度を上げてきた、という成り立ちにあるのかもしれません。

みんなで行けるとこまで行ってみよう!というエネルギーがあります。
大人の文化祭です。

 

 

最終調整中…
特殊工作員か地底人か…


日が暮れはじめ、体が冷えきっているのに、

カメラを向けると必ずポーズしてくれるサービス精神旺盛の齊藤改め小川氏。

 

この後、しばらくニジマス達は隠れていて水面にでてきませんでした…

 

 

一部始終を見守って下さっていた(に違いない)

池のほとりの「十二みます」ご神木様。

 

(完成後、会期中の十二みますの記事は以下から)

中之条ビエンナーレ暮坂散策 

 

(この作品の動画も見れます)
齊藤寛之氏のウェブサイト

 

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