美術家  小林正樹
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中之条ビエンナーレ2017 小林正樹作品

 

「Shadows and light」

13分21秒

video installation 
マルチスクリーン(×3)
会場・群馬県中之条町旧沢田小学校一年A組教室

 

 

2013年の参加より3回目の出品ですが、展示するエリアが異なると当然表現も変わります。中之条町は何回通っても新しい発見があります。中之条町はとても広いところです。2013年、最初に参加したとき担当になったエリアは吸収合併されたばかりの旧六合村でした。中之条町の中心地からは車でも約1時間かかる中之条町とは文化も成り立ちも異なる地でした。当時の私は、現地にのべ1ヶ月以上滞在し展示場所になった古い蔵に遺された民具を掘り起こし、それらの背負う長い歴史を私なりに読み解きアートとしての交錯点を探した制作でした。今回の担当は沢渡エリアの旧沢田小学校、つい最近まで子供達が走り回っていたまだ新しい廃校の教室が展示場所です。立派な鉄筋コンクリート校舎ですが少子化の波には抗えなかったのでしょう。まだまだ使える綺麗な教材や備品がそのまま遺されているのがより侘しさを感じます。閉校する運命を分かっていながら投資したのでしょう。しかし変わらずその校舎の窓からは素晴らしい里山の大自然の景色が見えます。子供達が毎日見ていた風景です。

 そんな素晴らしい景色の中で、私が気になったのは、そこに建ち並ぶ巨大な鉄塔群でした。もはやこの地の人たちには日常の見慣れた景色なのかもしれません。それらの鉄塔は新潟県柏崎刈羽原子力発電所から首都圏に大容量の電気を送るために昭和から平成にかけて建造されたものです。東京から遠く離れた東北電力の管轄地にある新潟県の柏崎刈羽原発は福島原発と同じく、首都圏の電力を賄うために東京電力によって建造された原子力発電所です。中之条は、その発電された電気を遥か首都圏まで送るための中継所(西群馬開閉所)がある重要拠点なのです。巨大な鉄塔は、大自然の豊かな中之条の山や丘や谷や田んぼや畑を超えていきます。その姿はまるで現代のダイダラボッチの行進のようでもあります。首都圏の人々は、この長閑な里山が自分たちと繋がっていることをどれだけの人が知っているのでしょうか。

 

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出典:東京電力ホールディングス
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©️MASAKI Kobayashi
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